Lust
Thoth tarot Ⅺ
Lustは”内側の精神的強さ”を象徴します。
ウェイト版は「力」という名前で、
「自分の欲望に気づいてそれを受け入れる。」
という意味が込められていますが、
トート版はそれを、もっと解放しようぜ!なりたい自分があるんだったら、遠慮なんかしないでやっていこうぜ、ベイベー!というイケイケなニュアンスが加わる感じでしょうか。
このカードで大切なのは
「可能性に意識を向ける」という点です。
可能性に意識を向けるのは簡単なんです。
今はこの仕事をしているけど、もっと自分に合った別の仕事があったかも。
とか、
今とは違う自分の生き方っていうのがあるかもしれない。
あーなりたい。こーなりたい。
あーなるにはこーしたい。
って脳裏によぎったこと、一度くらいはありますよね。
でも大概、その心の声を無視していつもの自分に落ち着く。
だってその方が楽だし、怖くないから。
で、可能性はそこでストップ。
それの繰り返し。
あーなるにはこーしたほうがいいって、自分では分かってるのに何でしない?
ひとつに、そう思うことを禁じたり抑えている場合がある。でもそうするとその欲望は強くなる。
なかなかにエロいが、それは自己のバランスが取れた状態と言えるのだろか。
バランスの取れた自分にとって大切なのは、
洞察して自分の考えてることがわかっている、認識している、という俯瞰した状態というのが前提としてある。
自分はこれがやりたい、これをゲットしたいというシンプルな自分の目的に達成するには、自分の、その湧き出る欲望が必要になってくる。
周りの人に何を言われようが
本当は何がしたいの?どう思われたいの?
欲望を禁じていたり抑えていては、人生の目的に繋がらない。
自分の欲望を全肯定し、自分が認めてないと始まらないのです。
今の等身大の自分を知った上で、尚且つ自分が求めるものになりたいというその欲望に向かう為に、違う自分になろうとする、今までやってない事をやろうとする、
ここには相当の努力が必要になってくる。
それって正直、めんどくさいんです。
だから忙しいとか、人のせいにしたりとか、それ、やる必要ある?無いだろ。とか、何だかんだ言い訳を見つけて逃げる。逃げているという自覚すらしてない場合もある。
なかには、優柔不断で沢山ある可能性からひとつを決めてしまうと、他の可能性を失ってしまう、ということに潜在的に気づいていて決められない、って人もいるかもしれないが、結局はそれも言い訳でしかなく、それではいつまでも前には進まない。
今まで見たことない違う自分になる、というこの可能性を広げる行為は、実は自分のためだけではなくて、人の役に立つことに繋がっていたり、そこから発展していって自分の使命に気づいていったりすることもこのカードは示しています。
はっきり言って容易ではありません。
だからこそ、
このカードが出たときは、
“そこに向き合っていこうとする心の強さ”
を問われているのです。
、、ふぅ。努力が苦手で怠け者の私には痛烈な一枚であります。
確かに今現在、やった方がいいと分かっていてもやっていないことがいくつかあります。
でも逃げてばかりいても、何も変わらないんだよね。
“いつまでもそのままでいいのですか?”